虫眼鏡の男性
大手の結婚相談所で実際に会うところまで至ったら、お店でお話をすることになります。「本交際」に至るまでは、恋人関係ではありません。いわば微妙な他人。そんなとき、お店の支払いをどうするのでしょうか?

これといったルールは、実は結婚相談所でも決めていません。でも、暗黙の了解はあります。

割り勘かおごりか

支払い方は、①お互い自分の飲んだり食べたりした分を割り勘する場合と、②男性がおごるか多めに払う、だいたいこのどちらか。

ちなみにお見合いなどの場合

大手結婚相談所ではなく、昔ながらのお見合いの場合、初回の費用負担については、実は地域によって異なります。

高級ホテルのラウンジやレストランなどで行われることも多く、当人同士というよりも両家の親や仲介人を交えて行う場合もあります。当然、費用は単に喫茶店で飲むよりもはるかに高額に。

関東の場合は、初回については、うまくいくかどうかは全く不透明です。そこで、リスクを均等にする意味で、両家で折半することが多いようです。お見合いをする本人が支払うのか、親持ちなのかはその家次第。

一方で九州などの場合は、男性側が一切の負担をはじめからするというところが多いようです。「男尊女卑」的な古いしきたりの残りともいえますが、逆に女性側にも負担させると、それだけで非礼として、お断りの理由になるそうです。

大手結婚相談所の場合

本交際が始まれば、恋人として2人でルールを決めればOK。それまではお試しの関係で、お互い並行して会っている人もいます。

この微妙な関係では、実は完全に男性次第。カウンセラーは基本的に男性におごることを勧めます。特に、あまり女性とうまくいかない男性に対して、結婚相談所のカウンセラーは「次に繋げるためにも、とにかく初回は全部あなたが支払いなさい」とアドバイスを与える場合があるようです。

これに対して、あなたが「おごらるか」はあなた次第。

まず、1度会って「この人ダメ!もう会いたくない」とわかった場合は、あなたの分はあなたが支払うように申し出るのがオススメ。そのほうが後腐れありません。気分的にも楽ですね。

「また会いたいなぁ」と少し気に入った場合は、相手の動きを見ましょう。

スマートな人であれば、トイレに行っているようなふりをして、会計を済ませたり、「自分が全部支払うから」と言ってくれるはず。あるいは「2300円だから2000円は僕が払うから残りをお願いします」とかなり傾斜して支払いをする人も。

割り勘の場合は、そのまま割り勘になります。これも、男性の何らかの意思表示かもしれません。

また、もしあなたが「男性におごられたくない」というポリシーの持ち主であれば、それを曲げる必要はありません。平等に支払うことは何らおかしいことではありません。

支払いにこだわる男性はプラスかマイナスか

男性の中には、すべて自分が支払いをしないと気が済まない人や、逆に完全に割り勘にこだわる人もいます(しかも1円単位で)。そういう人も結婚相談所にはいます。

スマートさかお金に几帳面なのか

お金を負担してくれる人はスマートに見えます。逆に、割り勘にこだわる人は「度量が小さいなぁ」と思うかもしれません。ですが、もしかしたら逆かもしれません。

割り勘などにこだわる人は、お金に几帳面で、お金を大切にする人かもしれません。結婚後も、浪費をせずに、子どもや家族、住宅などにきちんと投資できるだけの計画性と冷静さを持っているかもしれません。

一方、金払いのいい人はひょっとすると「浪費家」かも。誰にでもおごったり、最悪、簡単に借金の保証人になるタイプかもしれません。

たかが、お茶代1つですが、いろいろ考えてしまいますね。これも楽しいドキドキ体験だと思って、思いを巡らせて下さい。

あなたの「人を見る目」が試されます

会った男性が「男らしくリードしてくれるスマートな人」なのか「些末なことにこだわる残念な人」なのか。それは、支払いの場面だけではなく、実際に話しているときの内容や挙動などから総合的に判断するもの。

こうした出会いの中で、あなたの「人を見る目」が試され、磨かれるのです。目が裂けるほど、しっかりと見開いて、男性を見極めましょう。(笑)