「忙しい毎日だけど、最近何か違和感が… もう結婚できないのかな…」
「独り暮らしに慣れすぎて、もう結婚生活なんてできないかも…」
こうした不安や悩みは、年齢を重ねるにつれて誰もが感じること。
特に女性はアラフォーに始まるプレ更年期の影響もあり、急に弱気になってしまうことも。
そんな不安を感じているアラフォー女性が幸せになるヒントが、ある心理学の巨匠の言葉にありました。
目次
いまこの瞬間に変わる方法とは…
あなたは今まで生きてきた中で、様々な経験をしてきたはず。
子供時代、20代、30代。
それぞれのステージで楽しいことや幸せなことだけでなく、悲しいこと、つらいこともたくさんあったことでしょう。
「そうした過去の経験が今のあなたを作り上げている… だからそう簡単に変わらない。」
結婚についても、
「いまさら結婚観や男性に対する接し方を変えることはできない。」
「理想の男性像があるので、それ以外の男性は精神的に受け付けない。」
「一人暮らしに慣れてしまったので、誰かと一緒に暮らすことは想像出来ない。」
そう考えるのはとても自然なこと。
しかし、そうした考え方に異を唱える人物がいることを、あなたは知っていますか?
その人物とは、フロイトやユングと並び「心理学の三大巨頭」と称された巨匠、アルフレッド・アドラーです。
アドラーはその教えの中で、こう言っています。
「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない。」
「過去に原因を求めてはいけない、
トラウマを否定せよ、
人は過去の原因に突き動かされる存在ではなく、なにかしらの目的を達成するために動いているのだ。」
つまり、過去に何があったかは問題ではなく、今現在の目的(意識)を変えれば、あなたは変われるのだと。
アラフォー女性が変わる方法とは
ではアラフォー女性が変わるために、どうすれば良いのでしょうか。
今の自分を変えたい! もしあなたがそう思うなら最初にやるべきこと。
それは、
「いまのライフスタイル(性格や気質、人生のあり方)をやめる」という決心をすること
だとアドラーは言っています。
あなたがそう決心さえすれば、今からでもあなたは変わり、幸せになることができるのです。
人は常に「変わらない」という決心をしている
「いまのライフスタイルをやめる決心をする」
それだけで本当に変わることができるの?
少し疑いたくなってしまいますよね。
あなたも一度くらいは
「今年こそは、人生を変えるぞ! もっと〇〇な人になるぞ!」
なんてことを考えたことがあるかもしれません。
でも、そう考えたところでなぜ変わることができないのか?
その答えとして、アドラーは次のように言っています。
「あなたが変われないでいるのは、自らに対して『変わらない』という決心を下しているから。」
「変わりたいと思うのに変われないでいるのは、あなたが自らのライフスタイルを変えないでおこうと、不断の決心をしているから。」
変わりたいと思うのに変わらない決心をしているなんて、おかしな話だと思うかもしれません。
アドラーによると、「今のライフスタイル」でいることは、多少の不便や不自由はあっても不安はありません。
これまで過ごしてきたライフスタイルなので、目の前の出来事への対処法やその結果が経験則で見通せるためです。
しかし新しいライフスタイルを選ぶと、そうした経験則が利かなくなってしまいます。
「もしかしたら、今より苦しくて不幸になるかもしれない」というあなたの不安が、「変わらない」という決心をあなたにさせているというのです。
あなたの人生はあなた自身が選んだもの
アドラーはこのライフスタイルについて、次のようにも言っています。
「あなたはあなたのライフスタイルを、自ら選んだのです。」
もちろん、あなた自身には「選んだ」という意識はないかもしれません。
そして生まれた国や文化、家庭環境や過ごしてきた環境といった影響を大いに受けていることも紛れもない事実。
それでも、今のあなたが「こんなわたし」であることは、あなた自身が選んだ結果なのです。
「自分で選んだ」と言われると、
「好きでこんな自分になったわけではない! 」と言いたくもなります。
でも少し考えてみてください。
「自分で選んだ」ということは、「もう一度自分で選びなおせる」ということ。
もし、育った環境や過去の出来事によって自分のライフスタイルが決まってしまうのであれば、この先変わることも難しくなってしまいます。
なぜなら、その決め手となった原因を取り除かなければならないから。
あなたが自分で選んだライフスタイルだからこそ、あなたの意思でライフスタイルを変えることができるのです。
あなたに足りない「幸せになる勇気」
「あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているから。」
アドラーは、私たちがこうした決心を下す背景には、新しいライフスタイルに対する「不安」があるからと言いました。
日常生活でも仕事でも、何か新しいことを始めるとき、私たちは多少なりとも「不安」を感じます。
「うまくいかなかったらどうしよう。」
「問題が起きたとき、ちゃんと対処できるだろうか。」
こうした不安に立ち向かうためには、勇気が必要になってきます。
ライフスタイルを変えることもこれと同じ。
ライフスタイルを変えるということは、勇気を試されるということになるのです。
「変わらないという(無意識のうちの)不断の決心」を「今のライフスタイルをやめるという決心」に変えるために必要なこと。
それは「能力」などではなく、「勇気」であるとアドラーは言っています。
「変わりたいのに変われない」そう感じているあなたに足りないのは、まさに「幸せになる勇気」なのです。
人生は線ではなく連続する刹那
私たちは過去や未来を生きることはできません。
私たちが生きられるのは「いま、ここ」だけ。
つまり、人生とは「いま」という点の連続であり、連続する刹那であるとアドラーは言っています。
「いま、ここ」にしか生きられない私たちなのに、なぜ過去や未来をぼんやり見てしまうのか。
それは、人生全体にぼんやりと薄ら光を当てているからなのです。
これは自分がステージ上に立っていることをイメージすると分かりやすいでしょう。
客席も含め会場全体にライトが当たっていると、客席の奥まで見渡すことができます。
しかし、自分自身にだけライトが当たっていると、最前列の客席すら見えません。
私たちの人生もこれと同じ。
人生全体に薄ら光を当てるのではなく、「いま、ここ」にだけ強烈なスポットライトを当てましょう。
「いま、ここ」にだけ強烈なスポットライトを当てるというのは、「いま、ここ」を真剣かつ丁寧に生きるということ。
そうすることで、過去も未来も見えなくなります。
アドラーはこう言っています。
「過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない」
「『いま、ここ』を真剣に生きていれば人生はつねに完結したものとなり、それは幸福な生である」
過去も未来も存在しない、「いま、ここ」にしか生きられない私たち。
「いまのライフスタイルをやめる」その決心をするのは昨日でも明日でもなく、まさに「いま、ここ」なのです。
さあ、「いま、ここ」で、新しい自分への第一歩を踏み出してみませんか?