結婚していない女性に、その理由を聞くと、「自分に自信がないから」と答える人がときどきいます。
よく話を聞いてみると、家族関係、特にお母さんとの関係があまりよくなかったという人が多いのです。
母親から否定されて育ったため自分に自信がなく、「結婚する自信がもてない」というのです。
自分の母親と良好な関係を築けなかった人は、自分がしあわせな家庭を築くというビジョンが持てなくなるのでしょう。
結果として結婚願望も薄くなってしまいます。
目次
目標は「自分の理想の家庭を築く」
でも家庭環境に恵まれないで育った方こそ、結婚をするべきだと思います。
新たに、自分が「こういう家庭で育ちたかった」という家庭を築くことで、そのトラウマから解放されるのです。
それには、そんなあなたを優しく包んでくれるパートナー探しが必要。
あなたがいままで埋めてほしくても埋めてもらえなかった部分を、埋めてくれる相手。
そういう人に出会い、自分が「こういう家庭で育ちたかった」という家庭を築くのです。
家庭環境に恵まれなかった方は、子どもを持つこと自体も躊躇することが多くなります。
自分がしあわせな子ども時代を送ってこなかったので、子どもを産んでもその子がしあわせになるというイメージが持てないのです。
でも実はそういう経験をした人だからこそ、いい母親になることが多いと言われます。
自分が親から「こうしてほしかった」ということを子どもにしてあげられる、優しい母親になれるのです。
理由は自己肯定感のなさ
親から自己肯定の感覚を受けて育っていないため、何事も始める勇気がないまま時間が過ぎていく・・・。
そういう女性を見ていると、いかに自分に対する肯定感が大事なのかを思い知らされます。
でもトラウマを抱えながらも勇気を出して婚活をし、しあわせな結婚をした方もちゃんといます。
少し、例を挙げてお話してみましょう。
田中美咲さん(仮名)の場合
裕福な家庭で育ち、いい大学を出た美咲さん。
でもその内実は、お父さんは子どもに暴言を吐き、お母さんは美咲さんの一挙手一投足を厳しくチェックするという心休まらないものでした。
そんな美咲さんは、自分に自信のないまま、いろいろな男性とつきあっていました。
が、あるときふと自分の足場を固めたくなり結婚相談所に入会したのです。
ただ美咲さんの場合は、相手に対する理想が高かったこともあり、結婚までは難航して2年くらい活動されていました。
お相手に対する希望年収も高く設定されていました。
でもその2年の間に、だんだん自分がわかってきたそうです。
いろいろな人と出会うことによって、逆に自分が見えてくる
婚活をしていると、いろいろな相手に会うことによって逆に自分を知ることができるのです。
自分の理想が高すぎたことや、自分の理想とする条件に当てはまる男性が、実は自分とは合わないことにも気づきました。
彼女にとって必要だったのは、年収が高い人より彼女を包み込んでくれる包容力のある人だったのです。
それに気づいたころ、写真を見て「優しそうだな」と感じた人に自分から申し込みをされました。
すると、相手の方はOKされて、美咲さんに会うと何と彼の方がひとめぼれしてしまったのです。その後はトントン拍子にことは運びました。
結婚後は、美咲さんの願いを何でもかなえようと努力してくれる優しい旦那さまと、しあわせに暮らしておられます。
このだんなさまの素晴らしいところは、美咲さんと母親の関係が悪いことを知っていて、あえてお母さんと美咲さんが良好な関係を築けるようにしてくれているところです。
遠距離に住むご両親を、家に招いて最高のもてなしをし、美咲さんがちゃんとやっているという姿をご両親に見せるよう計らってくれるのだとか・・・。
おかげで、美咲さんもそのトラウマから徐々に解放され、いまはとてものびのびと楽しそうに暮らしておられます。
斉藤由美さん(仮名)の場合
由美さんは、自分を肉食女子だと言っていました。
自分が好きになると、どこまでも、相手を追いかけるタイプ。
いろいろな男性と恋愛してきたそうです。
でも、やはりお母さんとの関係は悪く、ある時期から断絶状態にあったようです。
なので、家庭に対していいイメージがなく結婚願望もありませんでした。
でも周りの友達が次々と結婚していくのを見て、なんとなく不安になり婚活を始めたそうです。
由美さんは、容姿が優れていたのでお相手は選び放題でしたが、結婚願望自体がないのでなかなか相手を決められませんでした。
しかし、ある日まったく期待しないで会った男性と、初めて会った日からすごく気が合ってしまったのです。
彼女に言わせると「天文学的な相性のよさ」なんだとか・・・。
実は、由美さんは結婚願望がないどころか、結婚後も別居して遠距離で暮らしたいなどと言っていたのです。
出会いという名の不思議な化学反応
それが、彼に出会った途端「一日もはやく一緒に暮らしたい」と言い始め、出会って5か月で結婚してしまいました。
実は、彼はどちらかというと収入の多い男性ではありません。
由美さんは、その点がちょっと心配だと言っていましたが、それを上回るくらい彼に魅力を感じていたようです。
そして何より由美さん自身が自分の変化に一番驚いていたようです。
「自分がこんなに結婚に前向きになり、男性と一緒に暮らしたいと思うようになるとは思わなかった」
そう、言っていました。
出会いとは本当に不思議で、出会った途端男女間である不思議な化学反応が起こるんですね。
今までとは違う人間に変化してしまう・・・。
そんな力が、出会いにはあります。
まず、一歩踏み出すことが大事
ふたつの例を挙げてお話しましたが、人生は未知数で、「いままでの人生がこうだったから、これからも、こうなる」というものではありません。
いまの自分に肯定感を感じず、結婚に踏み出せないでいる方は、あえて、その一歩を踏み出してみてください。
その結果は誰にもわかりませんが、踏み出さないより、踏み出したほうが、きっと、何かを得られるはずです。
一度だけの人生。
自分の可能性を決めつけないで、しあわせになる努力を続けていくと、きっとそこに明るい未来が待っています。
もし結婚について、プロのカウンセラーに相談してみるなら、コンシェルジュタイプの結婚相談所がよいかもしれません。
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