本屋には、ダイエットの本とコミュニケーションの本が永遠に無くならないと言われます。
それほど、みんなの悩みとして定番のコミュニケーション。特に付き合い始めの男女では、お互い緊張することもあって、難しいものです。
そんな男女のコミュニケーションについて、間違いやすいポイントと上手くいくコツを解説します。
目次
男女のコミュニケーションによくある間違い
男女のコミュニケーションにはいくつかルールがあります。これを間違えると、一生懸命に努力しても逆に嫌われてしまいます。
ウケを狙わない
お笑い芸人が大好きなひとは要注意。ウケる話をデート前に一所懸命考えて、デート中にネタを連発する人がいます。
たいてい相手の女性は愛想笑い。微妙な空気になってしまいます。挽回しようとさらに気合を入れて、ウケる話をすればするほど、スベって話がつまらなくなってしまいます。努力が空回りしているのです。
一所懸命な努力は良いことです。でもその緊張と焦りが相手にも伝わってしまうのです。あなたの誠意は伝わりますが、これでは男女の関係が発展しません。
この失敗の原因は、コミュニケーションのゴールが間違っていることです。コミュニケーションはお笑い番組ではありません。相手を一方的に笑わせることがコミュニケーションのゴールではないのです。
どんなに話が上手な人でも、一方的に話をしてばかりではいずれ飽きられます。ウケる話をして笑いを狙うお笑い芸人スタイルでは男女の交際はできません。
テンションは自然に
頑張ってハイテンションで盛り上げようとする人がいます。こういった人は、無理をしているのでだんだん疲れてしまいます。
内容が盛り上がっていないのに声だけ張り上げていると、自分も疲れるし相手も疲れます。こんな男性と次回もデートをしたいと思うでしょうか?
ハイテンションは必要ありません。リラックスできる自然のテンションで良いのです。
面白ければそのポイントで自然と盛り上がります。このテンションの強弱が自然と起きるようなコミュニケーションが理想です。
コミュニケーションはキャッチボール
ではどうすればよいのでしょうか。
コミュニケーションで大切なのは「お互いの会話のキャッチボール」。この考えが一番大切です。コミュニケーションの最終目的はコミュニケーションをすることなのです。あくまで会話をやりとりすることが大切なのです。
たとえば、デート中に二人で話している時、会話が途絶えてお互い沈黙します。「なにか話さなくては、、」
あなたは焦ります。さて、どうしますか?
【×間違い】そこで、用意していたウケる話を初めます、、、、ウケません(汗)
【◯正解】相手に対して心の底から全力で関心を持ちます。そして気になったことを質問します。(できれば褒めながら。)
(例1)「そのバックかわいいね、どういうとこで買い物してるの?」
(例2)「そういえばこの間の話、あれはどうなったの?」
(例3)「髪切った?なんだかこの前と雰囲気が違うね。」
そうです。コミュニケーションの基礎として大切なのは、『相手への誠実な関心』です。相手に全力で興味を持ちます。これがコミュニケーションの第一歩です。
●人に好かれる6原則
『誠実な関心をよせる』←これです
『笑顔をわすれない』
『名前を覚える』
『聞き手にまわる』
『関心のありかを見抜く』
『こころから褒める』
アメリカの著名教育者 D・カーネギー
聞くが8割、話すが2割
2人でのコミュニケーションの鉄則は、「聞くが8割、話すが2割」です。8割は相手の話を聞いて、自分が話すのは2割程度でいいのです。
人間は自分の話をしている時が一番楽しいのです。先ずは、相手に8割を話させることが、コミュニケーションのコツです。いかに相手がどんどん自分の話をしてしまうか。その状況に持ち込むことを先ず意識しましょう。これが出来れば、次のステージに関係が発展できます。
相手の話に自分の話をカブせない
悪い例ですが、相手の話に自分の話をカブせる人がいます。
「先週、風邪引いて喉が痛くてたいへんで。」
「ああ、うちの会社でも後輩が風邪で休んでたいへんだったんだ。おかげで徹夜で。取引先まで迷惑かけて大変で、、、、」
自分の話をかぶせて話を乗っ取るのはやめましょう。先ずは相手に関心をもって質問すること、相手の話に誠実な関心を持ってコミュニケションをとることを意識ましょう。
相手の話をただ受け止めない
これも悪い例ですが、相手の話をただ受け止める人がいます。
「最近料理に凝ってるんですよ。」
「へー、すごいね。」
これでは話を受け止めた後に、続きの話が発展しません。
「最近料理に凝ってるんですよ。」
「へー、すごいねー。例えばどんなもの作ってるの?」
基本は質問で返します。相手のことに興味あったら質問したくなりますよね。
基本は「相手に誠実な関心をよせる」ことです。とにかく相手に興味をもつことが大切です。
質問力が勝負
相手に8割を気持ちよく、かつ意識せずに自然と自分のことを話させるためには、相手の話を引き出す質問力が大切です。
相手の聞いて欲しいことを聞く
相手があなたに聞いてほしいことを推測します。相手は話の中に聞いてほしいことを匂わせています。何をあなたに聞いて欲しいのか。それに集中して話を聞きましょう。
「最近料理に凝ってるんですよ。」といわれたら、何を質問しますか?
ここから推測できるのは、2つの聞いてほしいことがありそうです。
①料理に凝っている自分について
②料理の内容について
おそらくこのどちらかです。①か②か又は両方かは、それまでの会話や相手の性格で推測できます。また、すこし質問してみて、話したい内容だったのか検討をつけることも出来ます。
この様に相手の話したい内容に興味を持って、真剣に話を聞くことで、あなたが興味を持ってくれていることを相手に感じてもらいます。あなたの誠実な関心をアピールするのです。
イエスとノーで返せる質問はしない
この質問にもコツがあります。ただ質問をつづけても、警察の尋問みたいになります。
「和食は得意?」
「洋食は得意?」
「食べるのは好き?」
「毎日作ってるの?」
これでは、尋問ですね。(笑)
質問をすればいいってわけではありません。相手が続きを話しやすい質問を考えましょう。
質問はなるべく「YES」「NO」で簡単に返せないことを質問します。
質問は「なぜ?」「どうやって?」
質問で大切なのは、相手が次の返事を話しやすい言葉で質問することです。
キーワードは、「どうやって〇〇なの?」、「なぜ〇〇なの?」、「いつから〇〇なの?」、、、、
二言三言では返せない様な質問をすると、相手の話を引き出しやすいのです。これを続けていると、会話が自然と発展してきます。相手もドンドン口がなめらかになってきます。まず、この状態を目指しましょう。
相手の質問は質問で返す
相手が寡黙な人だったり、あまり話慣れていない人の場合、なかなか話してくれないことがあります。全然話が盛り上がっていないのに、途中で話を切って質問をして来た場合、とりあえず答えますが、すぐに質問で返しましょう。なるべく相手の話で、先に会話を盛り上げます。
「最近仕事忙しいですか?」
「そこそこかなー。年度末以外はそれほど繁忙期じゃないからね。〇〇ちゃんの仕事は繁忙期いつなの?」
こんな感じで、徹底して質問返しします。そのうち、あいてのツボにはまります。相手がついつい長く話してしまう内容を質問して、話を発展させましょう。
みんな自分の話が一番楽しい
すべての人は自分の話をする時が一番楽しいのです。心理学で言うところの、「承認欲求」です。
自分のことに興味を持ってくれる人、話を聞いてくれる人に対しては、自然と興味をもってしまいます。この心理を理解して、先に徹底的に相手に興味を持ってあげましょう。
コミュニケーションの最終ステージ「幸せな沈黙」
「興味」は次第に「好意」に変わります。お互いが興味をもって、それが盛り上がると、いつの間にか好意に変わるのです。ここまでくると、コミュニケーションの最終ステージに到達します。それは「幸せな沈黙」です。
お互いが黙っているけど、気まずくない。それが「幸せな沈黙」です。この状態まで到達すると、お互いを理解して信頼できている男女の関係になります。交際から結婚に至るまで、このコミュニケーションの過程を意識することが大切です。
幸せな沈黙を目指して、頑張りましょう!