この4つの基本特性は、それぞれ相反する要素が一緒に存在しています。人によってどちらかが極端に強かったり、あるいはほどほどに共有していたり様々です。

何か問題について考えたり話し合うときに、パートナーとの相性に影響を与えるのが、この基本特性「五感型/直観型」でしょう。

基本特性2, 五感型/直観型 について

「五感型・直観型」と言われてもわかりにくいと思う方もいるかもしれません。簡単に説明しますね。

「五感」とは「視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚」のことを表します。そして、「五感型」はこの五感を通して情報を得るタイプです。つまり、実際に感じることのできる現実的なものに注意を払うんですね。

一方「直観型」は、「五感型」とはまったく異なるやり方で物事を見ます。五感を通じて得た情報よりも、第六感に信頼を置くのです。第六感とは「五感以外の感覚で、五感を超えるもの。理屈では説明しがたい、鋭くものごとの本質をつかむ心の働きのこと」を言います。

五感か第六感か

では「五感型」と「直観型」の違いと特徴について理解しましょう。

「五感型」は、自分が実際に見たり聞いたり味わったりさわったり匂ったり・・・という確かな裏付けがないと信じません。なので、つき合う相手についても「外見がいい」とか「声が優しい」とかはっきりした根拠を基にして選びます。

一方の「直観型」は、外見だけにこだわるのではなくその人に会ったときに受ける言葉には表せない感覚を重要視します。「理由はわからないけれど、この人と一緒にいると落ち着く」とか「顔は怖そうだけど本当はやさしい人のように感じる」とか・・・。

五感から受ける情報よりも、何の根拠もない自分が受ける特別な感覚のほうを信じてしまう人、それが「直観型」です。だから、「五感型」と「直観型」のカップルは物事を決めるときの判断基準がズレてしまいがちです。そこをどう譲り合ってやっていくのかがカギとなるでしょう。

記憶する点は「細かい部分」か「おおまかなイメージ」か

「五感型」と「直観型」は記憶の仕方にも大きな違いがあります。「五感型」は、自分が実際に見たもの聞いたものなどを重要視するので細かい部分に気づいて、それを正確に記憶することができます。

一方の「直観型」は細かいことを覚えるのが大の苦手です。おおまかなイメージしか記憶にありません。その代わりに物事の深いつながりとか暗に意味していたことなど、五感型は気づかなかったことを覚えています。

なので「五感型」は相手がどんな髪型をしていて、どんな洋服を着ていたかなどをよく覚えています。そして、そういうことに価値を置いているので、しっかりチェックするのです。外見をとても重視しているのですね。

片や「直観型」は逆に相手がどんな洋服を着ていたとかは、まったく覚えていません。それよりも、相手がやさしい雰囲気だったとか、少し元気がなかったとかそういうことに気がつくのです。無意識のうちに内面的なものを把握しようとしています。

現実の生活においては「五感型」のほうが適応能力があるので、「直観型」は「五感型」の人と結婚するといろいろな面で助けられる場面が多くなるでしょう。逆に「五感型」は、いろいろなことを察してくれる「直観型」のやさしさに助けられることが多いはずです。

大事なのは「いま」か「未来」か

そして、「五感型」は「いま」を重視するタイプです。極端に言うと「今さえよければそれでいい」という感覚です。将来のことを考えたり、心配したりはあまりしません。

一方の「直観型」は今よりも未来を重視しています。なので、今起こっている出来事が将来においてどういう影響を及ぼすのか考えます。大事なのは今よりも未来なのです。

なので「五感型」はつきあっているときに、将来のことはあまり考えません。そのとき、ふたりが楽しければそれでいいと思っています。だから、結婚についてもじっくり考えて・・・というより、行き当たりばったりのような感じで決断したりします。

「直観型」は、つきあっているときからひそかに頭の中で「この人と結婚したらどうなるか」ということを考えています。そして、相手のいろいろな雰囲気から「結婚後の相手の姿」を思い浮かべたりシミュレーションして、うまくいくかどうかを推し測ったりしています。ある意味、慎重なタイプと言えるでしょう。

この場合お互いが同じ型だと、価値観は似ているのでいろいろな場面での摩擦は起こりにくくなります。ただ、お互いに欠けている部分を補い合えるのは、「五感型」と「直観型」のカップルです。

やりたいことは「学ぶ」か「創造する」か

「五感型」はすでにある技術などを学んで、それを活用することが好きです。マニュアルなどを読んで、その通りに物事を進めていくことが得意です。実務的なことが得意といえるでしょう。

一方の「直観型」は細かい指示に従うことが嫌いです。むしろ、自分が新しく何かを創造したいと思っています。マニュアルに従うより、自分がもっと面白いものを創り出してやろうと考えるのです。いろいろなアイデアを出すのが好きで、従来あるものにはすぐに飽きてしまいます。

つまり、「五感型」は世の中の常識に従う傾向にあります。ちゃんと立証されたものを大事にして、それに従って生きることを好むからです。なので流行などにも敏感で、結婚相手も「この人と結婚したら周りからどう思われるか」ということを重視します。世の中の法則に従おうとするので、相手の条件などにもかなりこだわり、周りからうらやましがられるような結婚をしたいと考えます。

それに対して「直観型」は、逆に周りからの評価にはこだわりません。自分が「この人」と思える人なら、条件は関係ないのです。なので、周りから「この人はこんなに条件のいい人だから結婚しなさい」とお見合いを進められても気乗りはしません。

どこまでも基準は自分の第六感であり、どんなに条件がいい人であろうと自分の感覚がNOという人とは結婚できないのです。条件だけで結婚を決めることができないので、どちらかというと晩婚になりやすいタイプです。

「五感型」はとても現実的なので、「五感型」が考えたプランに従って生活していけば間違いはないでしょう。「五感型」同士のカップルは、地道に人生を歩んでいけそうです。ただ、「直観型」はアイデアが豊富なので、「五感型」は「直観型」と結婚すると楽しい人生になります。逆に「直観型」同士だと楽しい企画を出しあっておもしろい人生になりますが、現実の生活では詰めが甘くて失敗することも多くなりそうです。


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