この4つの基本特性は、それぞれ相反する要素が一緒に存在しています。人によってどちらかが極端に強かったり、あるいはほどほどに共有していたり様々です。
何を決断したりに計画をたてたりするときに、パートナーとの相性に影響を与えるのが、この基本特性「決断型/柔軟型」です。
基本特性4, 決断型/柔軟型 について
決断が早い「決断型」、決断しない「柔軟型」
買い物などに行って「あ、これいいな」と思ったらパッと買ってしまえる人は「決断型」です。逆に「あっちもいいし、こっちもいいしどうしよう」と悩んでしまい結局決められない人、これは「柔軟型」です。
友達の中に、一緒に買い物に行くとイライラする相手とかいませんか?
相手が「決断型」だと自分でさっさと決めてしまって「さぁ、次に行こう」と言われ、「私はもっとゆっくり見たいのに」・・・とイライラするとか・・・。
逆に自分が「決断型」だと、「う〜ん、あっちもいいし、こっちもいいし」といつまでも決まらない「柔軟型」にイライラします。
これは男女間でも同じで、「決断型」と「柔軟型」が結婚するとお互いにイライラすることが多くなります。
でも、だからといってこの組み合わせがダメだというわけではありません。決断型は、ある意味熟慮が足りない部分があるといえます。柔軟型は、逆に決断力に欠けるので熟慮します。このため、お互いに足りない部分を補い合えるといういい点もあります。
ただ行動のリズムには大きくギャップがあるので、その点はイライラすることが多くなります。
計画に従うのが好きな「決断型」、自由にしたい「柔軟型」
あなたは「計画を立ててそれに従って行動すること」は好きですか? これが好きな人は「決断型」です。
「決断型」は計画が立てていないこと自体がストレスになります。計画を立てて、それをひとつひとつ遂行していくことに達成感を感じるタイプなのです。なので、計画を立ててないと混乱してしまいます。計画に変更があったときも、臨機応変に対応できません。
逆に「柔軟型」は、いろいろな選択肢を残しておきたいタイプなので、計画を立てることが好きではありません。旅行などでも、いきあたりばったりの旅行のほうが楽しめたりします。計画に突然変更があっても、それに柔軟に対応できます。
「決断型」と「柔軟型」は、お互いの行動のリズムは違っていても、この点は助けあうことも多いのです。計画を立てるときは「決断型」が活躍し、計画変更があれば「柔軟型」が落ち着いて対応できるのです。
会話は簡潔に話したい「決断型」、長く話していたい「柔軟型」
「決断型」はとても会話が簡潔です。無駄な会話は必要ないのです。自分の意思を明確に伝えたらそれで十分だと考えています。
一方の「柔軟型」は、だらだらとしたおしゃべりが大好きです。会話を始めたら、相手にいろいろ質問したり思いついた話題を次々と振ります。
「決断型」は「柔軟型」の無駄なおしゃべりを面倒くさく感じます。そして「柔軟型」は、楽しく会話しようとするのに結論を急ぐ「決断型」の気持ちが理解できません。
会話の面から考えると、型が一致しているほうがお互いのテンポが合って楽しく感じることが多いでしょう。
「決断型」同士なら、簡潔に必要な話だけで終わるし、「柔軟型」同士だといつまでも楽しくおしゃべりしています。
片付けが得意な「決断型」、苦手な「柔軟型」
「決断型」は、何でもきちんとしていることが大前提です。雑然とした環境にいることは耐えられません。たとえば何かものを出して来たら、あとでちゃんと元に戻します。
ところが「柔軟型」は「明日できることは明日すればいい」という考え方なので、散らかしていても全然平気です。何かものを持ってきても、元に戻すのはいつかやればいいと考えます。「柔軟型」は「ちゃんと片づけないと」という強迫観念には無縁です。
「ちゃんと片づけないと」という強迫観念に追われている「決断型」は、仕方なく「柔軟型」が散らかしたものを片づけたり、ルーズな「柔軟型」に文句を言ったりします。
この点ではどちらかと言えば、柔軟型のほうが気楽で得をしていると言えるでしょう。
ルールを守るのが好きな「決断型」、嫌いな「柔軟型」
また、「決断型」はルールを守ることを当然だと思っています。締切があればそれをきっちり守ります。
逆に「柔軟型」はわずらわしいと思ったルールは、無視してしまうこともあります。なので締切を守らないこともあり、それに対してもあまり罪悪感を感じません。自分のペースが一番大事なのです。
なので、家事などでもお互いの決め事をきちんと守る「決断型」は、その決め事を適当にやり過ごす「柔軟型」が許せません。「決断型」は「柔軟型」をルーズだと感じるし、逆に「柔軟型」は「決断型」を融通の利かない面倒くさい人間だと感じています。
では、同じ型同士だとどうなるでしょうか?お互いが「決断型」同士だとどこか窮屈な感じになりがちですし、「柔軟型」同士だと何かをやるにつけてもだらだらしてしまい事がうまく運びません。お互い似た者同士なので居心地はいいのですが、発展がないのです。
なので、この型に限らず違う型の人と結婚すると、いろいろな摩擦はあっても自分の狭い世界だけで終わらないですむという利点があります。自分にないもの、足りないものを相手を通じて知ったり与えてもらったりできるのです。
一番大事なのは、お互いの型を理解した上で、どうふるまったら心地よく共に暮らせるかを手探りで知っていくことです。
同じ型同士だと心地よいのですが、結局それだけで終わって成長がありません。逆に違う型同士だと摩擦はあっても、お互い補い合って新しい世界を知ることができるのです。